はじめに:政党ってどうやって認められるの?
(衆議院)

ねぇ参さん、ぼくたちって“政党”なの?
(参議院)

うーん、それは“政党要件”を満たしてるかどうかによるね
選挙のたびに登場する新しい政治団体。

けれど「政党」と名乗るには、実は法律上の条件=政党要件をクリアしなければなりません。
この記事では、政党要件の定義からメリット、最近の事例までをわかりやすく解説します。
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政党要件とは?政治団体との違い
政党要件とは、政治団体が「政党」として認められるために必要な条件のこと。
主に以下の2つが定められています。
要件 | 内容 | 根拠法 |
---|---|---|
国会議員数 | 所属議員が5人以上 | 政党助成法第2条 |
得票率 | 国政選挙で得票率2%以上 | 同上 |
つまり、単に政治活動をしているだけでは「政党」とは呼べません。
議員数と得票率、どちらか一方ではなく両方を満たす必要があります。
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政党になると何ができる?メリット一覧

政党要件を満たすと、以下のような公的支援や制度上の優遇が受けられます。
- 政党交付金の受給
年間約315億円が各政党に配分され、活動資金として使われます。 - 選挙活動の優遇
政見放送・選挙公報・ポスター掲示など、選挙での露出が増えます。 - 立法事務費の支給
議員1人あたり月額65万円が支給され、政策立案などに活用されます。 - 国会内での発言権・委員会配分
政党としての発言機会や委員会への参加枠が増える傾向があります。
なぜ政党要件があるのか?
政党要件は、単なる形式ではなく以下のような理由で設けられています。
- 民意の担保:一定の支持を得ている団体に限って公的支援を行う
- 公平性の確保:無制限な政党乱立を防ぎ、制度の安定性を保つ
- 税金の妥当性:政党交付金などの財源は税金。支援の根拠が必要
事例紹介:最近の政党要件クリア・喪失の動き

✅ 参政党:議員数5人達成で政党要件クリア
2025年、梅村みずほ議員の合流により参政党は議員数5人を達成。
得票率も2%以上を維持していたため、政党要件を満たし、政党交付金の対象となりました。
⚠️ 社民党:得票率低下で要件喪失の可能性
近年、社民党の得票率が2%を下回る可能性があり、議員数も減少傾向。
要件を満たさなくなると、政党交付金の受給資格を失うことになります。
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❓ よくある誤解・Q&A

Q:議員が1人でも政党になれる?
A:いいえ。最低でも5人の国会議員が必要です。
Q:政党交付金は自動でもらえる?
A:政党要件を満たして初めて対象になります。申請も必要です。
Q:政党要件を満たしていないと何ができない?
A:政見放送や選挙公報への掲載が制限されるなど、選挙活動に差が出ます。
📝 まとめ:政党要件は政治の入り口
政党要件は、単なる数字の条件ではなく、政治活動の質と公的支援の妥当性を担保する重要な制度です。
今後の選挙では、どの政治団体が政党要件を満たすかにも注目してみましょう。

なるほど、政党になるって簡単じゃないんだね!

そうだよ。でも、民意を得てこそ本物の政党なんだ
雑談室~政党ってどうやって認められるの?~

博士〜!わたし、もふん党を作って選挙に出たいもふ!
おお、いきなり政治家志望か!
だが、政党を名乗るにはちゃんとした条件があるぞ。
えっ?“もふん党”って名乗るだけじゃダメもふか?
名乗るのは自由だが、“政党”として公的に認められるには、政治資金規正法に基づく要件を満たさねばならん。
政治資金規正法…なんか強そうな名前ですね…
ふふ、簡単に言えば“政治活動に使うお金のルール”を定めた法律だ。政党として認められるには、次のような条件があるぞ。
📜政党の成立条件(ざっくり)
- 国会議員が5人以上所属している
- または、直近の国政選挙で得票率が2%以上ある
えっ、5人も国会議員が必要なんですか!?わたし1匹じゃ無理だ…
そうだな。
だから新しい政党を作るには、仲間を集めるか、選挙で一定の支持を得る必要がある。
じゃあ、得票率2%ってどれくらいですか?
例えば比例代表で1000万票あったら、20万票以上だな。なかなかのハードルだぞ。
うう…“もふん党”の道は遠い…
だが夢を持つのは良いことだ。
政党は民主主義の柱だからな。
しっかりした理念と仲間がいれば、道は開けるぞぃ。
よーし!まずは“もふん党マニフェスト”を作るもふぅ!
その意気だ、もふん氏。次回は“政党助成金”について研究しよう!
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